家電の発売サイクルが生んだ

日本の総合家電メーカーでは、高機能の付いた製品の開発に力を入れる状況があります。しかし、それらの高機能の製品は多くの消費者の支持を得られていないのが現状となっています。

その結果として、日本の総合家電メーカーは市場でのシェアを落とす結果に繋がっています。それとは逆に、機能を最低限に絞ったジェネリック家電が販売を増やす傾向が出てきています。

ジェネリック家電は最新の機能は付いていないものの、普通に使用するには十分な機能があります。また、価格が一流メーカーの製品よりは3割程度安いために、購入者に受けている状況が出ています。

これまで主にホームセンターで掃除機やシーリングライトなどを販売していたメーカーにおいては、本格的にジェネリック家電の販売に乗り出すところが現れています。

このメーカーでは新製品の発売サイクルをできるだけ短くすることで、大手の家電メーカーに対抗するようにしています。

大手のメーカーでは新製品の発売までには多くの意思決定がなされてから実現されるため、量産化までに1年程度といった期間が掛かることが多いです。

しかし、ジェネリック家電メーカーでは新製品の量産化までに最短で3カ月程度で行うようにしています。その結果、新製品の発売サイクルが短くなって、今市場で求められている商品がいち早く投入できる体制ができてきます。

例えば、中国においてPM2.5の問題が発生した際には、PM2.5に対処できる空気清浄機を短期間で開発し販売することで、市場ニーズにすぐに応えることができました。

ジェネリック家電メーカーが短期間で新商品が発売できる要因としては、家電の開発の研究者として大手のメーカーにいた人を積極的に採用をしていることが挙げられます。

ジェネリック家電メーカーでは自社で研究施設をもっていることから、新製品の開発に時間が掛からないようにしています。また、ジェネリック家電メーカーでは自社工場で生産する体制に切り替えているため、量産化までの時間を短くすることが実現されています。